今春、寺子屋を卒業した 新中1女子のその後

この春、生徒が一人卒業したことは、以前記事にしました。
関連記事:寺子屋の生徒、春には1人卒業です。 塾テストの算数で平均67点のところ90点♪

この生徒が、地元公立中学に進学して1ヶ月。
この子のママとはとても近い関係なので、随時状況を聞いていましたが、それについて書いてみたいと思います。
仮にこの生徒を記事内ではAちゃんとしますね。

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中学入学後の生活が固まる前に塾へ

私は寺子屋の生徒が中学に進学する際には、入学前にどう中学生活の中に学習を組み込むかを考え、実際に動くように親御さんに強くアドバイスをしています。
中学に入ってからでいいやと思うと、新しい生活に慣れるのに精一杯、気付けば部活の毎日…という状態に流されて、通信教育の吟味や塾に通うという時間の確保に動くためのパワーが親子共にそがれてしまうことが多いからです。
そして、その生活に慣れてしまうと、成績が下がったとしても「どうやって現状を打破するか」動くのが億劫になり、勉強は部活引退してからで間にあうでしょうという根拠のない希望だけで受験学年まで過ごしてしまうんですよね。
Aちゃんのママにはこういうケースにならないよう動いてほしいと口を酸っぱくして言ってきました。
「平均点を20点も割っている場合でも、どうして偏差値50ちょっとの人気高に、中3夏からの勉強で間に合うと思えるのか、私にはそれがわからない。それは親の『間に合うといいな~』という願望だよ」と。
あまりにおどされ続けたからか(笑)、Aちゃんのママは中学入学してからの学習習慣維持の大切さを理解してくれ、中学の生活もわからない、部活のスケジュールもわからない、そんな段階から、塾を探し入学準備講座、春期講習を受ける手配を進めてくれました。
Aちゃんは、淡々と言われたことはやりますが、勉強が好きなわけでもなく、寺子屋を離れても自分で毎日時間を決めて家庭学習を継続するのはむずかしいと思ったから、通塾を選んだそうです。

「えっ?なんでお前がこのクラス?」

いくつかの塾を検討した上で、納得の行く塾を見つけ、入学準備講座、春期講習を経て、Aちゃんはその塾に正式に入塾しました。
春期講習の最終日のテストで、正規授業のクラスが決定。
同じ小学校で公立中高一貫校を受験し残念な結果ではあったものの、学校ではとんでもなく優秀(Aちゃんママ談)だという男子と同じ、4つあるクラスのうち1番上のクラスになったそうです。
クラス発表でAちゃんと同じクラスと知ったその男子。
クラスが分かった瞬間、「えっ?なんでお前がこのクラス?」と思わず口にしたそうです(正直すぎ・笑)。
小学校時代、毎日遊んでいるようにしか見えなかったAちゃん(週1で個人塾に通っていることは聞かれれば答えるけれど、毎日遊んでいたのでほとんど知られていなかったそう)が、自分と同じクラスになるとはかなりの衝撃だったようで(^-^;

この塾の1番上のクラスというと、毎年都立トップ校合格者が複数名出るのですが、Aちゃんママは「そこまでではなくても2番目のクラスにはいてほしい」と考えています。
2番目のクラスなら、都立2,3番手校を狙える位置だからです。受験校の選択肢も増えますしね。
なのに、その上をいく、まさかの1番上のクラス…。
でも、そこは冷静なAちゃんママ。そのままずっと同じクラスなわけでもないし、何より1番上のクラスの子たちの学力の幅が大きいだろうことはわかっていました。
1番上のクラスってことは、出来る子向けの授業をAちゃんは受けないといけません。
塾の授業がスタートして、Aちゃんが少しキャパオーバーになりかけたのを察知し、「中学受験生や自分でどんどん勉強するような子と差があって当たり前。向こうは小学生時代に1日何時間もの勉強を長~い間頑張ってきたんだから、いきなり追いつこうなんてそれは虫がよすぎ。Aちゃんはこれから頑張るだけだよ」とサポートしていました。

上ではきついけれど、もう下には戻れない

さて、塾で難しいのが、友達が(と)「同じ塾に行きた~い」って言ってくることだったりしませんか。
Aちゃんは、友達に「同じ塾で一緒に勉強したい」と言われ、同じ塾の中でクラス変更を希望して、上から2番目のクラスにちょっとの間だけ移ってみたことがありました。
Aちゃんは英語でしょっぱなからつまずいてしまい、1番上のクラスがちょっと嫌になりかけていたこともあり、Aちゃんママも下のクラスも見てみたらいいと塾に相談してOKをもらったそうです。

ところが、いざ2番目のクラスに移ってみたら、英語も数学も1番上のクラスではついていくのに必死だったのに、2番目のクラスの数学は基礎が中心で時間が余ってしまって手持ち無沙汰に…。
でも、友達はそのクラスで「わからない~」とやっている。
結局、Aちゃんは本人の希望で1番上のクラスに戻りました。楽ではあるけれど、2番目のクラスでは物足りなかったのです。
そして、Aちゃんと同じクラスがいいと言った友達も家で「Aちゃんはあっという間に終わらせちゃうんだよ。だから、今はAちゃんと私は同じクラスではだめなんだね。私も頑張って上のクラスに行きたい!」と言っていたそうです。
プラスの影響を友達に与えられるって、素敵ですね。
Aちゃんもいけるところまで1番上のクラスで頑張る!と気持ちが固まったようです。

初めての塾内テストの結果は…

Aちゃんが1番上のクラスにいつまで残れるかはわかりません。
ただ、2つのクラスを経験したことで、生徒の学習姿勢の違い、授業から得られる情報の差といったものが存在するのを知ることができたのは、Aちゃんにとっても、ママにとってもとてもいい経験だったと言っていました。
さらには、同じ小学校から同じ中学に進み、塾で同じクラスのこれまたよく出来る女子のママとも、Aちゃんママは塾からの帰宅時のお迎えで会うことから話すようになり、いろいろ教えてもらったりしているのだとか。
今までは知ることがなかった「(Aちゃんと同い年の)ものすごく出来る子たちの世界」を垣間見ている感覚だそうです。
Aちゃんママは、「勉強すると世界が広がるってしーままりんはよく言ってたけど、こういうことかって今思う。」とも。

そして、つい先日、正規授業が始まって、初めての塾内テストがあり、その結果が出たとAちゃんママから連絡が。
塾内全体で中1は50人もいない(チェーン塾ではなく、レベルが低い塾でもない)ですし、中1のこの時期から通塾している子はおそらく中間成績層は少ないというのもあるとは思うのですが、なんとAちゃん、英数国の3教科総合で塾内順位1ケタだったそうです。
1番上のクラスは15人ほどだそうで、英語はよくなかったものの、10番台前半。
先生からもミスが多かっただけで、理解していないわけではないとのコメントがあったそう(最初、「英語がわからなすぎてやばい」と聞いていたので、ちょっとホッとしました)。
数学も1ケタ。
そして、驚きだったのが苦手なはずの国語で、塾内順位4位!

Aちゃんは国語が苦手で、作文などは本当にひどかった…。
語彙力も知識も不足し、本もほとんど読まない子でした。
約2年の算国指導で読解基礎、要約、自由作文(200字程度)は一通り押さえたものの、外部テスト(進学塾のではない)ではあまり学習の成果が点数や偏差値の伸びとして表れず、申し訳なく思っていたんですよね。
それなのに、ここへきての塾内4位。
これは、Aちゃんもママも母集団が小さいとはいえ、とても嬉しかったそうで、「しーままりん先生とたくさん読解やったからだね」と2人で話したそうです。
う、う、嬉しすぎ(T_T)

Aちゃんに使用した教材

長女はAちゃんのように無理せず積み上げる形が合うのかなと思っています。
良いモデルケースが生徒から出てくれました。
寺子屋の今の小学生にとっても、寺子屋で大きく伸びたAちゃんは憧れの人になりつつあるようです。
学校の成績は問題なかったとはいえ、中身を細かく見てみれば心配な要素がたくさんあったAちゃん。
自分の力より少し上のレベルの教材と、考える問題に触れさせ、試行錯誤の経験を積むことの大切さを実感しています。
ちなみにAちゃん、家で小3の弟が考えずに答えを出そうとすると「頭使わなくちゃ~」と言うんだそうですよ。
その言葉、私がAちゃんにひたすら繰り返した言葉です。

参考までにAちゃんに使用した市販教材を。
小5~小6の約2年弱、週1回90分(長期休暇中の講習は基本的になし)の寺子屋での指導と家庭学習のみです。
2年弱で使用した教材で、下に挙げたものに加え、問題数が豊富で基本+練習問題で構成された塾用教材を、5年途中から算国ともにメインにしていました。

【国語】

成長する思考力GTシリーズ国語は、10級から始めて7級までやりました(Amazonでは取扱いなしです)。

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部分的にふくしま式も導入。これで要約力が上がりましたよ。

漢字は弱くはなかったですが、熟語の意味を理解していないことが多かったのと、漢検に興味を持ち始めたので、卒業時にプレゼントしました。
小学校卒業前に5級合格、今度4級を受けるそうです。

【算数】
ハイクラスドリルは、ページ、問題を私が選んで取り組ませました。
ヒーコラ言いながら考え、寺子屋を終わって帰宅した時には、Aちゃん、頭を使いすぎて腑抜けてたそうです。
それくらい学校ではまず触れることのないレベルの問題がギュギュッと詰まっています。

  

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コメント

  1. しーままりんさん、お久しぶりです(*^-^*)
    読んでいてすごく元気をもらいました!ありがとうございます♡

    長女が長文読解の問題が好きだというので、『論理エンジン』を購入したのですが・・・『成長する思考力GTシリーズ国語』、気になっていました。ついつい、色々揃えたくなっちゃいます(;^_^A
    算数はハイクラス使ってます♪
    色々と参考になりました。ブログ楽しみにしてます(*^^*)

    • >YUMNOGさま

      お久しぶりです。
      実は私、YUMNOGさんのブログはちょこちょこ拝見しているんです。
      ROMってばかりですみません(^-^;

      長女さん(小5)ですよね?
      長文読解が好きなんて、国語嫌いのお子さんを持つママからうらやましがられそうです(*^▽^*)
      論理エンジンは文章の長さはそこそこあっても、それを細切れにして読み解いていくのでよい問題集ですよね(と、先日、福嶋先生の有料セミナーに行った時に先生がおっしゃっていて、私も共感した部分です)。

      論理エンジンをされていて、長文読解が好きとのことなら、成長する思考力はちょっと違います。
      読解の文章としては短いものだからです。
      本文は短いものの要約などの練習に向き、個人的には好きな教材ですが、論理エンジンをされているなら別にいいかも…というのが本音ですね。
      あと、成長する思考力は、採点がちょっと大変かもしれません。

      ただ、級を上げて取り組ませるのはありかもしれませんね。
      我が家には10級から1級まで揃えてありますから、さらに知りたいとのことでしたら、詳細をお教えできますので、ご連絡くださいね。
      お問い合わせメアドは
      hapiben.blog@gmail.com
      です。
      「しーままりんハム子」と出てしまいますが、私のことですので(^-^;

      • YUMNOG より:

        長女、小5です。読書好きが高じて、長文読解の本文も読書感覚だそうで。私には理解不能です( ̄▽ ̄;)
        『成長する思考力』採点が大変と聞いて、活用できないかも…と諦めました。
        実を言いますと私、国語が大の苦手だったんです(;^_^A
        あ。勿論、今も苦手です(キッパリ)!
        論理エンジン位の丁寧な解答があると大丈夫なんですが、明確な答えが無かったりするとお手上げですorz
        しばらくは論理エンジンでやっていこうと思います。
        ありがとうございました(*´ω`*)♡

        • >YUMNOGさま

          長女さんの、長文読解の本文が読書感覚って、それ、すっごく分かります!
          私、そのままの感じで大学受験までいって、センター試験の現国で撃沈したのですが、それまでに出口先生のことを知っていたら…って思っちゃいます。
          長女さん、頼もしいな~。

          「成長する思考力」は解答「例」は載っていますが、絶対的なものではないので、部分点をあげられるか、解答例とは違うけれど正解とするかなど、判断が必要になる問題がとても多いです。
          YUMNOGさんのお返事を見ると、それならば「論理エンジン」で全然OKだって思いましたよ。

          家庭学習、頑張りましょうね~♪

  2. ママ子 より:

    しーままりん様、お久しぶりです。

    なかなかブログを拝見する時間が無いんですが、いつもしーままりん様のアドバイスを思い出して、長女の受検勉強に付き添っています。

    久しぶりにお伺いしたら、いやっもう、来て良かった!!( ;∀;)
    Aちゃん・・すごいですね。さすがしーままりん様の教え子ですね。

    我が家は、都立一本なので、公立の中学校に行く確率も高いわけで・・・

    もし公立だった場合、通塾させるには、やはり経済的に無理そうなので、自宅学習でできるところまでやっていこうと思います。
    「ふくしま式」、我が家も使っていますよ!
    使用するドリルも、すごく参考になりました。
    もし公立にわが子が進む場合は、検討させていただきます。

    だいぶ前のブログ話題で恐縮ですが、長女ちゃん・・・超優秀ですね。本当にもう、雲の上の存在・・・うちの次女は、二年生の中だるみを取り戻すべく、チャレンジタッチを復活させて頑張っています。それでもまだまだ危うい状況(;^_^A

    私のモチベーションのためにも、今日、しーままりん様のブログを拝読できてよかったです。また遊びにきますね。

    • >ママ子さま

      ママ子さんのブログも、ROMばっかりになってしまっていてすみません。
      長女さんの受検勉強、大変だと思います。
      でも、仮に公立中に行っても、人より積み上げてきたものって絶対裏切らないなと感じています。
      受検までベストを尽くすのみですよ。応援しています!

      Aちゃんに関しては、中学受験のちゅの字もなかった子なので、勉強に対する意識が中受組とは違うんですよね。
      そこがこれから超えていかなくてはいけない山だと思います。
      ただ、やはり小学時代の家庭学習や教科書レベル+αの問題への取り組みは、中学に入ってから絶対にプラスと確信した一件でもありました。

      で…
      >だいぶ前のブログ話題で恐縮ですが、長女ちゃん・・・超優秀ですね。
      ど、ど、どこをご覧になってそんな感想が(^-^;(^-^;(^-^;
      他の方のブログと間違えてらっしゃるのではと…。
      長女の実態は、ゆっくり基礎をしっかりと…でして。
      時刻と時間でとんでも解答↓が飛び出していますし…。
      http://hapiben.com/2017/05/08/post-2213/
      もう少しスピードが出て問題数がこなせるなら、力の付き方も違うだろうにともどかしく思う毎日ですよ。

      まあ、そんな長女が公立中に行って困らないように、これからの4年間試行錯誤してベターなら学習スタイルを確立すべきなんだろうなと思っています。
      長女に関しては、中受は親からは勧めません。
      量をこなせない子に膨大な中受の学習量を強いては、学習への意欲をそぐだけでなく、自信喪失につながり、再度劣等感を植えつけ兼ねないと考えてのことです。

      次女ちゃんは漢検も頑張っていたじゃないですか!
      我が家はテストはノーサンキューらしいので、漢検チャレンジできる次女ちゃんがうらやましいですよん。

      家庭学習はなんやかんやと大変ではありますが、一緒に頑張りましょうね!

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