読書感想文の指導でわかった 「自分の視点や価値観を持つこと」の大切さ

またまた読書感想文についての記事ですが、すみません、読書感想文の書き方についての記事ではありません。
指導の中で大事なことに気づいたので記しておきたいと思います。
関連記事:読書感想文で発覚 「書く」以前の問題だった…

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実は昨日、寺子屋の3年生のママから「読書感想文が大ピンチなんです~(泣)」と連絡が入り、急遽、マンツーマン指導を行いました。
先日の記事にも書きましたが、長女も読書感想文でかなり苦労したものの、そこはやはり親子。
長女の思考がなんとなく読めているのもあり、でも、私の思い込みはいけないな~とバランスを取りながら、心の中や頭の中を引き出す作業はよ~く考えるとやりにくくはなかったです。
とってもとっても手間はかかりましたよ。
長女の場合、細部ではなくシーンや感情の流れがわかってくると、水を向けてやる必要はありましたが、視点を変えて言葉を変えて問いかけをしていくうちに、パッと自分の感情や考えが湧き出てくるような時もあったのです。
それをとっかかりに感想や意見をメモ書きすることができました。
とにかく、そこまでが本当に大変でしたし(強調したい…)、語彙の理解と用法がずれていて変な文になりその修正も大変で(スラスラ書くとはいかない)、全くもう~と思ってしまったのは事実です。
が!今回指導した3年生は、ずっとずっと大変でした。

長女の時とかぶる点もありますが、その生徒が書けない、書いたとしても読書感想文の形にならないのは、
①本選びで失敗している。
②物語の主題がつかめていない。
③そもそもあらすじがわかっていない。(自分の言葉でざっくりとこんな話と説明できない。)
④作品中のほんの一部の言葉・表現に対しての、単語の感想のみでその理由が自分でもわからない。(文中:「~」と言われた。→「かわいそう」「さいあく」など)
⑤物語と自分との接点を見いだせていない。(客観的に見て(自分が意識的に引いて見て)、自分だったら…など)
⑥他者が読んで分かる文章にするという考えがない。(説明する時に、こそあど言葉が多用され、しかも繋ぎがめちゃくちゃなために、言いたいことがわからない。)
⑦主語・述語、読点、接続詞の省略・誤用、同じ表現の繰り返しなど、望ましくない書き方が多い。
といった理由が挙げられました。

本は本人が選んだそうなのですが、もともと読書が好きではない子なので、簡単な読みやすそうな本でした。
実は普段の読書感想文指導では、私が実際に本を読むことはほとんどないのですが、今回はどうにもならず(本人に聞いてもWeb検索しても、物語の全容がわからないので)、1冊全部読みましたよ~!
それで、課題図書(2016年 青少年全国読書感想文コンクール課題図書)というのはうまく選ばれているものだな~と思いましたね。
物語であれば深いテーマで心に響くもの、説明文などの事実を中心に構成した内容なら発見や驚きなどがありそうなものが多いですね。
ライトな作品の場合、心の揺れる度合い(感動の度合い)が少なくなりがちで、そこをとらえてうまく表現するにはかえって高い力を求められるように思うのです。(①)

どうしても、文が書けない子は、文法が弱いケースが多いです。(⑥⑦)
これは想定内です。
そういう子は、今までたくさん見てきたので驚きません。
また、主題やあらすじをうまく把握できないのも、長女がまさにそうでしたから慣れています。(②③)

でも、いろいろな質問や観点を投げかけても、ひたすら無言、または、一言で終わってしまう今回の生徒には、正直なところ、「これは読書感想文の形にまとめあげることができるのか?」と冷や汗が出ました。
だって…大事な大事な『感想』がほとんど出てこないのですから!
とんちんかんでも何か言ってくれれば、そこからいろんな振り方ができるのに、きっかけがつかめないのです。
やっと感想が出てきても、今度は理由や根拠が答えられない…。
「かわいそうだから、かわいそうなんだけど…。」といった顔をしていました。
そうなると、感想を広げたり深めたりするのが極端に難しくなります。
究極の選択で、本当はあまりしたくないのですが、選択肢を用意して「どうしてそう思ったの?」をさぐっていきました。
このままでは感想文にならないので、物語の山になるいくつかの部分で生徒が発した一言感想(「いい」とか「きらい」とか(^-^;)に対して、全て選択肢式をとってわずかに見えた感想を少しずつ詳しくしていく方法を取らざるを得ませんでしたね。

途方もない労力!!!!!
我が子にもここまでしてません(笑)
読書感想文指導ケースとしては、今までで最強かもしれません…。
いや、一言感想を連ねる方法もなかったわけではありません。
でも、それで400字詰め原稿用紙3枚はきつい!
どうせ指導するなら少しでもためになるようにと考えながら進めていますが、昨日は2時間みっちり。
(指示語の内容を明確化する作業なども含まれるので、どうしても時間が余計に必要なのです。)
あとどれくらいかかるかな~(^-^;

実はスカイプレッスンをしている子も3年生なんです。
算数・国語の指導の他に、作文も見ています。
こちらの生徒も作文が得意というわけではありません。
実際、7月のうちに、読書感想文指導に入りました。
でも、全く指導の大変さが違ったのです。
昨日指導した3年生と、スカイプレッスンの3年生、指導の大変さの違いがどこからくるのか、不思議でたまりませんでした。

長くなったので続きを別記事にしますね。→続きを書きました。
これから、他塾に出張してきまーす!また後程!

  

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