この子は本当に出来ない子なのか 早生まれ4年生と遅生まれ3年生

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寺子屋に2月生まれの小学4年生Aくんと、4月生まれの小学3年生Bさんがいます。
この2人、それぞれに勉強で大変な面はあるのですが、学校生活の様子がちょっと違います。
Aくんについては、以前こんな記事を書いています。
関連記事:目から変な汁がでた(笑) だから先生はやめられない
Bさんについても、こんな記事を書いています。
関連記事:家庭学習で教科書レベルを確実にするために 【低学年】

寺子屋に馴染んで、一定時間学習をするということに関しては、3年生のBさんの方が上です。
宿題もママにお尻を叩かれながらではあるものの、ちゃんとやってきますし、寺子屋の授業中も落ち着いて学習ができます。
3年生の夏に寺子屋に入る前には何もしてなかったのに、それなりに量はこなせています。
活発な性格で、学校でも発表会などでは目立つ役割を任されているようです。

Aくんは、入学してすぐ、1年間、学校の授業に馴染めず、担任の先生とも折り合いが悪く、ほとんどの学習内容が頭に入らずに強い劣等感を抱いてしまった子です。
だから、きっと教室でもたくさん嫌な思いをしてきたのだと思います。
Aくんは寺子屋でも周囲に他の生徒がいる中で指導されるのを嫌います。
例えそれが自分の学年の教科書レベルの問題で、教えてもらうことが決して恥ずかしいことではないものであっても、です。
学校ではだいぶ落ち着きましたが、クラスの男子から「できないヤツ」と下に見られ、からかわれて喧嘩になることもあるそうです。
性格が優しい(元々私がよく知っている子です)のと口下手なことから、からかわれても太刀打ちできず、帰宅してから悔し涙にくれることがあると聞いています。

今、この2人を教えていて思うことは2点。
★Aくんが1学年下だったら良かったのに…
Aくんが早生まれではなく、学年が1つ下だったら、学校の成績は「よくできる」まではいかなくとも、「できる」は取れるレベルで、馬鹿にされずに済んだかもしれません。
寺子屋でマンツーマンで勉強しているからでもありますが、算数に関しては3月の終わりの時点で3年の課題を70~80%はこなせていました。
国語が大きな弱みのAくん。
分数やあまりのあるわり算など、数の関係が複雑化する単元について、理解がついてくるか心配でしたが、こちらの心配をよそに大崩れすることなく3年生の学習を終えたのです。
大の苦手の国語も、3年生の春には教科書準拠のワークの読解に全く歯が立たなかったのが、年度終わりには半分くらいは自力で正解できるようになっていました。
ここまで追い上げてきた子なのに、ずっとずっと劣等感に苦しんでいるのは、見ているこちらもつらいです。

★Bさんが1学年上でなくて良かった!
BさんとAくんは、学校の成績だけを見るとBさんの方ができるように見えてしまうのですが、より今後が心配なのはBさんに思えてきています。
量をこなす割に、重要な箇所を何度教えても、すり抜けてしまうタイプ。
Aくんも反復が一般の生徒よりも必要ですが、Bさんは根本の理解がなかなかついてこないので、量をこなしていても確実に定着するところまでいけません。
国語についても、2人に共通するのは語彙力がないことですが、Aくんが「~だから△なの?」と因果関係を気にするような質問をしてくるのに対し、Bさんは原因→結果、理由→結論といった流れが理解できない様子。

今、Bさんは2年生のかけ算の概念が理解しきれておらず、文章題で苦戦しています。
2年生の時の学校の成績に「がんばりましょう」はないですし、学習時の学校のテストでは全部90点以上でしたが、現時点で単位当たりの量がわかっていないんです。
かけ算のテストだからと、機械的に数字を使って式を立て、九九は覚えたのでそれを使って答えを書いていただけだったんでしょうね。
2年の夏からかけ算の考え方を、文章題を使って絵を描いたりして繰り返し説明してきました。
当時、一番手がかかったAくんも、このやり方で数回教えたら次に進めたので、まさかこんなにもBさんがつまずくとはといった感じです。
Bさんのお母様が、そこをとてもよく理解し、危機感を覚えてくださっているのが救いで、「わかるまでじっくりよろしくお願いします」と言ってくださっています。
ここが第一関門ですね。

たった2ヶ月しか誕生日は違わず、学習内容の理解度はたいして違わないのに、周囲からの評価はAくんに対して厳しい(同じ月齢で比べたら、Aくんの方が理解度は上と思われる)…酷だな…と思います。
「早生まれだから」というのを理由にしてはいけないのはわかっています。
でも、こういう現実を見てしまうと、学年の中の評価をとっぱらって、本人基準でどれだけできるようになったかを認めていくことがいかに大事かを痛感します。
中学入学くらいまでには、Aくんの劣等感が弱まり、Bさんの概念理解の力が伸び、学年相応の学習でつまずきがほとんどない状態に持っていきたいと思っているのですが、ちょっと楽観的過ぎるかもしれませんね。
教える側はシビアに見ることを忘れないようにしなくては。


大きくつまずいている子への教え方がまだまだと感じ、いろいろ研究中ですが、そんな中で手に取った本がこちらです。
学校レベルでつまずいている子向け(4コマ漫画があるので、子供が読んでもOK)、または先取りするにあたりつまずきやすい箇所を把握するのに向いた本です。

とっつきやすいですが、3・4年生向けかな。
1・2年の単元については、確認事項があるのみです。
でも、かけ算、大きい数については、2年生の単元でもページが割いてあるので、重要だということがよくわかりますね。
これを読む限り、私のアプローチは間違っていないことを確認。
だとすると、本人に考えさせる時間が足りていないんだろうな~。
先日、記事にした5年生も含め、3年生、4年生、5年生に課題が山積み。
週1回60~90分のレッスンをどこまで密度の濃いものに出来るか、自分との戦いですね。
気合入れて頑張ります!


よろしければ、【随時更新】2016年春~夏 おでかけ情報(東京を中心として)もご覧くださいね~♪

  

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