語彙力不足の子供に悩む人へ 「本当の語彙力」がグングン伸びる本

今、私が夢中で読んでいる教育関連本があります。

まだ途中なのでレビュー詳細は、後日に回しますが(そんな記事ばかりですみません)、本当に「とにかくうちの子が(うちの生徒が)言葉を知らないんです」という声に対して書かれている本です。
カバーには、こんなあなたにおすすめ!として「親子で一緒に語彙力を高めたい」人も入っています。
この本は、ふくしま国語塾の福嶋隆史先生が書かれたものです。

私の生徒にも、常々語彙力の不足を感じています。
学校の成績に問題はなくても、使いこなせる言葉の数が少ないんです。
書くにしても話すにしても。
指導していて、こちらの言いたいことは伝わっているのだろうかと、いつも不安になります。
生徒の様子を見て、いろいろな言葉で言い換えて、伝わったかな?とまめに確認しています。
そして、言葉だけを教えたところで、使えないことも感じています。

例えば、「会心」という言葉。
「会心の出来」とか「会心の作」といった使い方を浮かべる人が多いのではないでしょうか。
私が見てきた生徒が書いたものの中にこんな短文がありました。
「私の学校は、会心の学校だ。」
「会心」とは、三省堂大辞林によると

①心から満足に思うこと。心にかなうこと。
②納得すること。理解すること。

とあったので、①の意味を使って、作文をしたのだと思います。
ですが、「会心」とは何らかの自分の力が及ぶ範囲があって、その結果に対して満足している際に使うように思うのですがどうでしょう。
でも、辞書にはそうはっきりとは載っていない。
そう、まさに「会心の学校」と書いた子は、辞書は引いたけれど正しく使えなかったのです。
この本では、大人が教えたり、数多くの用例を丁寧に読み解いたりすることを、こういったニュアンスを得る方策として挙げています。
「反省」と「後悔」のニュアンスの違いが、本の中で解説されているのですがわかりやすいですよ。
他にも「ザバンッ」と「ザバーン!」、「思う」と「考える」をどう区別するか…などなど。
そのために「7つの観点」を提示されています。

私は幼稚園年長向けに寺子屋(仮)のような状態で、入学準備の教室のようなことをしていた時期があるんですが、その時、擬音語や擬態語をジェスチャーでやって遊んだりもしたんですね。
あらためて区別しようとすると難しいものや、はっきりと違いの分かるものもあって、発見の多い時間でもあり、子供たちが自分たちでいろんな発見をしてくれた時間でもありました。
体や表情を動かしてみると、ニュアンスが違う場合、見ている側により大きな違和感となって伝わるんですね。
だから、「違うよ~」「なんか変~」と子供たちもつかんでいきました。
様子を見ていた親御さんたちも「うわ~、難しい!」「確かに~!」と反応がはっきり出ましたね。

私がふくしま式に出会ったのは、小学校高学年に出口先生の論理エンジンを使って教えていたのですが、力がついている実感が以前より薄かったんです。
教材の良さはわかっているのに、子供たちの力の付き方の鈍さが気になり、その理由がどうしてもわからない…。
それで、私にとっては斬新に思えた、型を習得することが国語力を高めるという、「本当の国語力」が驚くほど伸びる本―偏差値20アップは当たり前!を読んでみたのです。
それがふくしま式の本との出会いでした。
私は国語で苦労したことがほとんどなかったのですが、これを読んだ時に「ああ、私の頭の中でこういう文章の読み方を知らず知らずのうちにしている…」と思ったのです。
それで、ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集[小学生版]買ってみました。
ただ、こちらは一般的な問題集とはちょっと様子が違うので、どう使いこなしていいのか、まだ私が消化できていない状態です。
ただ、福嶋先生がいわんとするところはよくわかります。
うちの生徒にも持たせていますが、まだ宝の持ち腐れ…。
(上の短文を書いている感じの5~6年生と思ってください。国語が得意な子なら5年生から使っていけると思います。が!一般的な問題集とはスタイルが違うのでまずはご自身で中身を確認してみてください。)
まさに語彙力のなさから、しょっぱなに「まだ早いかも…」と思ってしまったのです。
小学生版となっていますが、大事なことが詰まっている本として、中学生になってからも大事に使うように話しているところです。
私の勉強がまだまだ足りず、どうやってこのふくしま式の問題集、ひいては各種読解問題につなげていったらいいんだろうと試行錯誤中です。

ただ!各種問題集に進む前段階でつまずきを見せ、大きな課題だった語彙力をつけるための方法が、すぐに使える、一生使える! 「本当の語彙力」がグングン伸びる本にあることで、希望が見えてきた、そんな気持ちです。
今までの方法でよかった点、気付いていなかった点、あらためて勉強になった点があり、どう子供たちに向き合っていったらいいか、具体的になったのです。
語彙力がない!ここにとらわれて、どう見える成果につなげていったらいいか、混乱してわからなくなっていた私が、落ち着きを取り戻すことが出来ました。
最後まで読み切るのが、そして、本の内容をどうアレンジして、指導に活かしていくか、考えるのが楽しみです。
まだ途中までしか読んでいないのですが、本当に読んでいてワクワクします!
全然小難しいことはなく、ママたちが読んだら「なるほど~」と思うことも多々あるのではと思います。
よかったら書店で実際に見てみてくださいね。
ふくしま国語塾(PC推奨)の著書一覧から詳細を見ることもできますよ。

これを読むと、いわゆる語彙力本の活用の仕方に幅が出るように思います。
私にとって、自分のやってきたことにいくらかの自信と、たくさんの学びをくれる貴重な本となる予感がしています。

  

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コメント

  1. をづ より:

    福嶋先生の書物を読むと「おおっ!なるほど」「これはスバラしい!」と、思いますが、、、ちょっと条件付ですかね(^^;

    提唱されているのは「言い換えるチカラ」「比べるチカラ」「たどるチカラ」に収斂させていく方式ですが、ちょっと課題があると思ってます。

    1)まず教えるにあたっては、教える方がこの方式(というか考え方)がハラ落ちしている必要がある。

    2)論説文はこれでよいとして、物語文とか詩とか、福嶋先生が重要視している「論理的」な部分からは距離がある文書に対する対応。

    3)福嶋式は整理・体系化がキモなので、小学生のようにそれ以前の段階(つまりフラットな知識をだーっと積むことが必要な段階)に提示されても、なんのこっちゃ?  となるだけでなく余計な混乱を生んでしまわないかという疑問。

    これがたとえば、レベルの高い中学生、高校生、はたまた大人向けだとしたら本当に素晴らしくヒザを打つ内容で実践での使用も申し分ないと言えるのです。

    なんですが、小学生にハラ落ちさせるには教える側が相当な技量を持っている、もしくは教わる側の小学生が相当な実力者であることが前提になってないとムリなんでないかな?(^^;

    と思いました。

    • をづさま

      福嶋先生の本は、基本的に国語を技術としてとらえ、誰がやっても正解にたどり着くための手法をと、まとめていますよね。
      本文にも書きましたが、そうなんです、いざ活用するとなると手強いです!
      自分が問題を解く分には問題はないんですが、それをかみ砕いて生徒にとなると、まだ私はその域には達していません。

      そして、福嶋先生は物語文を力を問うための設問に使用することに反対の立場かと思います。
      解答がぶれやすいからだと。
      とはいえ、実際のテストの場面では物語文はかなりの出題率。
      確かにそこをどう対処するかという課題は残りますね。

      ただ、ふくしま式は小学校高学年以降を想定したつくりかと思います。
      そこで、たとえ論説文、説明文という限定的にだとしても、確実に読み解き、表現できる手法が得られるのであれば、全般をカバーしていなくとも使える力となるのではと考えています。

      本文にも書きましたが、今までのやり方が通用しない(伸びがにぶい)生徒への打開策を探していたところへのふくしま式でした。
      冬休みには、一般の問題集の中から説明文の単元を抜き出し、ふくしま式を意識して読み解く授業をしてみたんですよ。
      問題文として出されるのは、文章の抜粋なので、それをクリアに説明する難しさも感じつつ、段落と段落の構造が見えやすくなったりもしましたね。
      生徒たちは要約がしやすくなったようです。

      別にふくしま式である必要はなく、どのようであってもいいので、生徒が「ああ、そうか。だから、こういう答えになるんだ。」と納得いくように、そして自らがその解答への道をたどれるようにするには、どう指導したらいいのかと模索を続けています。
      筑波大附属小の白石先生の読解の方法についても勉強中です。

      ちょっと敷居が高い気がするふくしま式の本の中で、「『本当の語彙力』がグングン伸びる本」は、もっとも易しい文体で、事例も多く、とっつきやすいと思います。
      実際に子供に教えたり、日頃から語彙を意識して行動したりするのに、とても使いやすい本と思いましたよ。
      だから、この本についてはプッシュしてみた次第です。

  2. をづ より:

    ・・そうでした。すみません、しーままりん様はコドモに教えるプロでしたね(^^;

    私はどーも『じぶんチの(国語がヤバい)コドモ』に対して、特にプロでもなんでもない自分が教えるにあたって、コレ、、なんか難しくね?・・という目線でした。

    そんな有様なので『福嶋式・・・ハードル高すぎ(^^;』と思ってましたが、確かにおっしゃるとおり、小学校高学年くらいになってある程度構造的なモノの解釈ができるようになっているコドモにキレいにハマれば、ゼッタイに どーん と行ける明快さ魅力ですよね。

    とはいえ、そのためにまず語彙。まずはここから。。

    特に福嶋先生のロジックのキレ味を生かすには『名詞化』とか、『対義語』『反意語』がそれ相当にストックされていることがどうしても必要になる。なのでなおさら、という点がアセります(^^;

    そこで!やはり福嶋式の語彙の問題集はソソります。

    >全然小難しいことはなく、ママたちが読んだら「なるほど~」と思うことも多々あるのではと思います。

    とても気になるので、ポチります(笑)

    • をづさま

      いえいえ、私も求められて寺子屋を始めたような感じなので、プロと言い切るには恐れおおく、だからこそ必死で勉強しないとと、情報収集しています。
      ふくしま式って、理路整然と書いてあるし、ふむふむとは思うのですが、自分の物にするのに時間がかかるんですよね。
      「私自身、頭の中でこんなことしてる!」って思ったのに、書いてあることを指導できるまでに落とし込もうとするとなかなか大変です(^-^;
      をづさま、本当に私もおんなじですよ。「これ、どうやって生徒に活かしたらいいんだ?」ってしょっちゅう思っていますもん。
      高学年はちょっと先に高校受験がチラつきますから、焦りもちょっぴりありつつ…。

      でも、実際に型を意識した授業をするだけで、子供に伝わりやすくなるのを実感できたんです。
      使ったのは「対比」のみです。あとは語句のつながりをハッキリさせていく、文法を意識したものでした。
      それが分かった時に、今までの自分の「なんとなく教えてきた」やり方を猛省しましたね。(成績が伸びていたからよかったものの…っていう。)
      今までの教材も、私の指導での使い方が悪かったのではと見直しをしているところです。
      今ならどういうヒントの出し方、解説をするだろうと。
      長女は小1と寺子屋生徒より下の学年なので、そのうち還元できるかな(^^♪

      そして、親の側の学習したことって、会話や指導に反映されるので、せっかくふくしま式の本を読まれたなら、たまにでも意識して型を使って会話なり文章チェックしたりしてみると、知らず知らずのうちに子供にエッセンスが伝わるんじゃないかと思いますよ(というか私はそう思っています)。

      問題集ですが、ポチ、慌てないでくださいね。
      福嶋先生のサイトで、Amazonのなか見!検索でも見られないページが、PDFで見られるようになっていますよ(太っ腹~♪)。
      http://www.yokohama-kokugo.com/#scan
      こちらを見てからでも遅くないかと思います。

      でも、ふくしま式は脇に置くとしても、語彙を増やす方法に焦点をあてた本として「『本当の語彙力』がグングン伸びる本」は私としては本当にお勧めです。
      この本なら家庭学習に活かしていただけると思い、記事でお勧めしてみました。
      低学年のママが読んでも得るところはたくさんあると思います。

      もし、その次にふくしま式で勧めるとしたら、「『本当の語彙力』が身につく問題集」です。
      レベル1なら1年生でも知っていてよい言葉もちょこちょこ出て来ます。
      レベル2、3でもポツポツ低学年で知っててもおかしくないよね、という語彙が出て来ます。(関連語に難し目の語句が見られる傾向あり。)
      うちは、長女と言葉遊びしています。レベル1の言葉で♪お芝居チックに(*^▽^*)
      簡単な反対語の語彙が頭にあると、作文の表現がちょっと変わってきたりもして楽しいですよ(^^♪

      「『本当の語彙力』が身につく問題集」をただ解く問題集として使うなら、賛否あるかもしれません。
      でも、この問題集を参考書として、語彙を高める活動をするにはなかなか面白い本と思っています。

      その辺もちょっと整理して、補足として記事に書いてみようかな♪
      正直な感想、ありがたいです。
      こうしてお話しできると、「ちょっと誤解を与える書き方だったかな(反省)」とか「そっかそっか、教える側のポイントもあるといいよね」とか、勉強になります。
      をづさま、また気づいた点があったらぜひ教えてくださいねm(__)m

      • をづ より:

        ご紹介いただきました『「本当の語彙力」がグングン伸びる問題集』、サイトからチラ見しましたが、これ、スバラしいですね(^^)!

        (『語彙力が伸びる本』の方はサイトに見本がなく、まだ立ち読みも出来ていないので(笑)未確認という状況です)

        実は、福嶋先生の書物を読む以前から、自分が使用する上でも「なんか、対義語・反対語の辞書でいいのないかなー」って、思っていたんですが、なぜかロクなものがありませんでした。

        で、コドモが小学生に上がると、コドモ用のモノもますます必要を感じて探しました。

        しかし小学生の用に耐えそうなのがなかなかなく、新レインボーの「ことばが選べる辞典」くらいの頼りないものしか見つけられませんでした。(見つけ方の問題かもしれませんが(汗))

        サイトのチラ見なので最初の方見ただけですが、この『「本当の語彙力」がグングン伸びる問題集』は、、、まさに探していたものでした(^^;

        これは『問題集』ではありますが、、、(国語が「あちゃー、、いててて」な)コドモに、問題としてやらせるとまず発狂すると思いますので(笑)まずはこの問題集を『やたらに簡潔な参考書』として使ってみようかと思います(^^)

        • をづさま
          「『本当の語彙力』が身につく問題集」、チラ見されましたか!
          でも、をづさまが以前から反対語の辞書的なものを探してらしたことにビックリ!
          私なんてふくしま式に出会った時、「なぜ反対語から?」と疑問符だらけでしたよ。
          (それに対する答えも、「すぐに使える、一生使える! 『本当の語彙力』がグングン伸びる本」に書かれていて、ようやく腑に落ちました。遅っ!)

          私も「『本当の語彙力』が身につく問題集」は、問題集としてだけ活用する物ではないと思っています。
          福嶋先生もどこかで、何度も何度も繰り返し開いてどこに何が載っているか、すぐわかるくらいまで使いこんでほしいとおっしゃっていたと思います(辞書的にも活用するということですね)。
          「小学生版」と書かれているものの、中学生になっても使える本だと思います。

          お子さんにこんな風に使っています!みたいなご報告もぜひ!

  3. 福嶋隆史 より:

    拙著のご購入・ご活用、ありがとうございます! twitter等でリンクを紹介させていただきました。「ものにするのに時間がかかる」といった点も含め、具体的で実感のこもったご感想、たいへんありがたく思います。こういう内容をこそ、アマゾンレビューに書いていただきたいのですが。ぜひ!

    • 福嶋先生
      まさかご本人からコメントをいただけるなんて思ってもみませんでした。
      こちらのブログでは文章が長くなってしまったので、まとめた形でAmazonにもレビューを投稿予定したいと思います。
      お忙しい中、お時間を割いてコメントくださり、ありがとうございました。

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